卵かけご飯に納豆を加えて食べるなど、納豆と卵の組み合わせは日本人が好きな傾向にあり多くの人が経験したことがあるでしょう。
納豆も卵も栄養価が高い食材として知られているため、この2つを一緒に食べるというのは非常に健康にいいように感じます。
しかしこの食べ合わせは実は良い食べ合わせとは言えないのです。
納豆と卵の食べ合わせがNGな理由
納豆をはじめ大豆製品に含まれている栄養としてビオチンというものがあります。
ビタミンの一種であり肌や髪の調子をととのえたり、タンパク質の合成を助ける働きなどがあります。人間の腸で作りだされるため、一生懸命食べ物から摂ろうとしなくても不足するようなことにはなりません。
しかし、体外から排出してしまう作用をするのが生卵の卵白なのです。卵白に含まれるアビジンという栄養素はビオチンと強く結びつく性質があり、一緒に体外に排出されてしまうのです。
そういった理由から、納豆と卵を一緒に食べるのはよくないとされています。
卵と納豆の食べ合わせで効果が上がる成分は?
ビタミンの吸収が悪くなってしまうので絶対に良くないというわけではなく、足りない栄養素は補ってあげれば問題ありません。そこでオススメなのが「カルシウム」です。
カルシウムは納豆にも含まれているのですが、一緒に食べることで卵に含まれるビタミンDが吸収率をアップさせます。
心筋梗塞や脳梗塞といった生活習慣病や、骨粗しょう症のリスク軽減にも大切です。卵と組み合わせて摂ることで効果を発揮しますので、気になっている人はぜひ組み合わせて食べてくださいね。
そして卵と組み合わせることでより効果が上がる成分があります。それは「ナットウキナーゼ」です。最近テレビでも紹介されることが増え、耳にしたことがある人もいると思います。
この成分は血液をサラサラにする効果があり、生活習慣病の予防や改善に非常に効果的です。
そのナットウキナーゼをより効果にするのが卵に含まれるタンパク質です。卵のタンパク質のおかげでより活性化し、血流改善に非常の良い影響をもたらします。
生卵の卵白は食べ過ぎないほうが良い
アビジンは納豆に含まれるビオチンだけではなく、腸内で作られるビオチンとも結合してしまいます。そのため体内に吸収されるのを防いでしまいます。
そういったことから、納豆と卵を一緒に食べていなくても生卵の卵白を食べること自体がよくないと言えるのです。つまり、納豆と卵黄を一緒に食べるのであれば何ら問題ないのです。
とはいえ体内で作ることができない栄養素ならまだしも、腸内で作られる栄養素なので、あまり神経質になって避ける必要はありません。
卵と納豆を組み合わせる際、どの栄養も逃したくないのであれば、生卵ではなく加熱した卵を使用するといいんですよ。
そこでオススメなのが温泉卵です。温泉卵であればゆで卵と違って混ぜやすく、栄養もしっかり残すことが出来ますよ。
どんな食べ物でも食べ過ぎ、摂りすぎには注意をしながら、バランス良くいろんな食材を食べることが一番の健康への近道と言えそうですね。