納豆には整腸作用、骨の強化、血液の改善、ホルモンバランスの調整など、様々な長所があります。しかし、その一方で、食べ過ぎると、痛風などの病気になるとも言われています。
では、なぜ健康に良いはずの納豆がそのような病気を引き起こす可能性があるのか、その理由を見ていきましょう。
納豆の食べ過ぎによる副作用や理由
これは、痛風の原因となるプリン体が、納豆には非常に多く含まれており、同じ重さの牛肉の1.5倍程度に相当する100グラムあたり120ミリグラムと言われているためです。
ただし、プリン体の1日当たりの摂取制限は400ミリグラムと言われており、納豆の1パック当たりのプリン体は60ミリグラム程度に過ぎません。プリン体を多く含む高プリン食の定義が100グラム当たり200ミリグラムであることからすると、納豆が特にプリン体が高い食物とは言えないのです。
もっとも、納豆に限らず大豆由来の食物はプリン体を多く含んでおり、納豆と他の大豆食品と食べ合わせることで摂取量を超えてしまうこともあるため、気を付ける必要があるとは言えます。
納豆は食べ過ぎなければ大丈夫
その他の納豆の食べ過ぎによる副作用や影響としては、栄養成分のセレンが挙げられます。セレンには、抗がん作用や抗酸化作用があるのですが、過剰に摂取すると、吐き気や嘔吐、肝機能不全などを引き起こすことがあります。ただし、これも1日当たりの摂取制限が700マイクログラム強であるのに対し、納豆1パック当たりの含有量は120マイクログラム程度に過ぎないのです。
つまり、プリン体にせよ、セレンにせよ、副作用や影響が出てくるのは、1日に納豆を6パックから7パックほど食べたあたりからであるということです。
これは、1日に3食とすれば、毎食納豆を2パック食べる量に相当します。そのため、意識して納豆を過剰摂取しようというのでなければ全く問題はないと言えますが、一応注意を払う程度には気を付けた方が良いでしょう。
納豆に限らずバランスの良い食事が大切です。偏った食品ばかりを摂らず、いろんなものを摂るようにしたいですね。